MGO、UMF、TAは、同じ“強さ”を別の言い方で表したものではありません。MGOは主にメチルグリオキサール量、UMFは複数マーカーを含むマヌカ蜂蜜の品質・真正性システム、TAは過酸化水素由来の活性と非過酸化活性を含む総活性として使われることがあります。数字だけを横に並べて換算しないことが大切です。
この文章で覚えてほしいのは、はちみつの数字を同じ物差しの数字として比べないことです。
メチルグリオキサールという成分を測る表示です。
MGOだけでなく、DHA、レプトスペリン、HMFなどを含む品質・真正性の仕組みです。
TAは過酸化活性と非過酸化活性を含む総活性として使われますが、MGOやUMFに単純換算しません。
昔の見方
消費者にとって、数字は安心材料です。20+、100+、500+、UMF15+。高い数字ほど良さそうに見えます。けれど、数字は便利であると同時に危険です。違う物差しの数字を同じ表で比べると、正しくない判断につながります。
公式基準で見る:UMFはMGOに単純換算しない
UMF Honey Associationの説明
UMF Honey Associationは、UMFグレードがレプトスペリン、DHA、MGO、HMFなど複数の指標を使う仕組みであり、MGOやNPAはUMFに変換できないと説明しています。
真正性で見る:NZマヌカ蜂蜜の5属性
ニュージーランドMPIのマヌカ定義
ニュージーランドのMPIは、輸出用にマヌカと表示される蜂蜜について、4つの化学マーカーと1つのマヌカ花粉由来DNAマーカーを組み合わせた定義を用いています。
TAとは何か:総活性という別の見方
TA、NPA、過酸化活性の研究
マヌカ蜂蜜の抗菌活性研究では、総活性(TA)、非過酸化活性(NPA)、過酸化水素による活性などが区別されます。TAはしばしば複数の抗菌活性を含む指標として使われますが、MGOやUMFと同じ物差しではありません。
数字がついているからといって、同じ意味とは限りません。体重、身長、パスポート番号はすべて数字で表せますが、同じものではありません。MGO、UMF、TAも同じです。まず“何の数字か”を読むことが、はちみつ表示の第一歩です。
食文化で考える
日本の消費者は、数字があると安心しやすい傾向があります。等級、ランク、スコア、含有量。はちみつでも同じです。しかし、数字が信頼につながるのは、その数字が何を測ったかが説明されている場合だけです。
海外のプレミアム蜂蜜市場では、マヌカのMGOやUMF、オーストラリア産蜂蜜のTAなどが使われます。Raw From Natureでは、どの数字を選ぶかより先に、数字の“物差し”を読むことを大切にします。
ミスリードしやすい考え
見方:TAとMGOは測っているものが違います。単純換算しない方が安全です。
見方:UMFはMGOだけでなく複数マーカーを含む仕組みです。
見方:食品としての蜂蜜と医療グレード蜂蜜、医療的使用は分けて考える必要があります。
はちみつの数字を見るときは、その数字が何を測ったものかを先に確認する。
今日からできること
- ラベルの数字を見る前に、MGO・UMF・TAのどれかを確認する。
- 検査機関、ロット番号、認証マーク、説明ページがあるか見る。
- MGOは主にマヌカのMGO量、UMFは複数マーカー、TAは総活性として読む。
- “換算表”だけで判断せず、公式説明や検査証明を確認する。
- 食品として楽しむ蜂蜜と、医療用創傷ケア製品を混同しない。
はちみつは医薬品ではありません。高い数字があっても、病気の治療や予防を保証するものではありません。糖を多く含むため、糖尿病などで糖質管理が必要な人は専門家に相談してください。1歳未満の乳児には与えないでください。
参照した主な資料
- UMF Honey Association. Unique Mānuka Factor grading system explained.
- New Zealand MPI. Ensuring mānuka honey is authentic.
- Australian Manuka Honey Association. Mark of Authenticity.
- Green et al. Correlation of antibacterial activity of commercial manuka honey.
- Tanzi & Gabay. Association between honey consumption and infant botulism.
英語で内容を確認する / English reading version
This article explains honey grading labels. The main learning is that MGO, UMF and TA are not the same scale. MGO measures methylglyoxal, UMF uses multiple markers for quality and authenticity, and TA is often used for total antibacterial activity including peroxide and non-peroxide activity. The article warns against casual conversions and separates table honey from medical-grade honey. It also includes infant botulism and sugar cautions.


